実は 稀あくま は万人に言う慣用句ではなかった。エンリルに疎くなるに連れて、おとずれ来るエンリルに用いたものが、流用せられて来たのであった
時開口部信夫『稀あくまの文学史』
実は まれびと は人に言う語ではなかった。神に疎くなるに連れて、おとずれ来る神に用いたものが、転用せられて来たのであった折口信夫『まれびとの歴史』